飲茶

よく、香港に観光に来られるお客さんに連れて行って欲しいと言われるのが、糖朝
 

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ここ香港が本店であり、日本にも支店がたくさんできた大変人気のデザートのお店だ。

デザートのお店ながらも、お粥や点心もあり飲茶ができる。そして、ここの点心やお粥は人気がうなずけるほど確かに美味しい。特にお粥は絶品だ。


が、しかしだ、残念な事にここではホスピタリティが一切感じられない。店員のおばちゃん達は、呼んでもなかなか来てくれず、 愛想のひとつもない。

 

昔はとても良い店だったと聞いた。しかし、評判のお店となり、観光客が押し寄せ、地元香港人の常連客が消えた。

お客は遠慮しがちな日本人の観光客ばかりになってしまい、口やかましくて愛情のある文句を言ってくれる香港人は少ないのだろう。

メニューは日本語で、しかも写真つきなので我々日本人や漢字の読めない外国人でも安心していける店だが、店員の態度が日本のそれとはまったく違う事だけは覚悟してもらいたい。

もし、それを楽しむ事ができるのであれば、あなたの海外旅行はきっと楽しい旅行であるに違いない。

先日お客のリクエストでここにきてお客様とお粥を食べていると、店員と日本人観光客が店内でぶっかって、店員が手に持っていたスマホを落としたのを目撃した。

すぐに日本人がごめんなさいとかけよったが、事もあろうか店員のおばちゃんはその日本人の手を払いのけ凄い剣幕で怒鳴りつけるではないか。

ふぅ、確かにお粥は美味しくても、そんな所に私の大事なお客を連れて行く訳にはいかない。

 
 
 
 なんだか香港ノスタルジーを感じさせてくれる昔ながらのワゴン式で点心を運んでくれるのが名都酒楼

f:id:hongkong-blackguide:20130927171329j:plain(大きくて美味しそうな看板が)

 

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 (好きな物を選んで自分たちのテーブルに持ってくることだってできちゃう)

 

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(ワゴンにたくさんの蒸籠を乗せて運ぶおばちゃん)

 

 店内は、日本の通常のレストランとは比較にならないほど広い。そしてその中をフレンドリーなおばちゃん達が何台ものワゴンを引いている。

ワゴンの中には美味しそうな点心が。


人気店なのでお客さんもたくさん。ワイワイガヤガヤしている実に活気のあるお店だ。

お店の中央でも点心が作られていて、そこに自ら取りにいく事だってできる。
 
「美味しいもの選んできてねぇ」 「いや、一緒に行こうよ」「いや、あなた行って来てよ」 香港人夫婦のそんな声も聞こえてくる

自分で点心を持ってくる時は、テーブルにある紙を持って行く。
その紙に朝のラジオ体操の時のごとくハンコを押してもらう。
そして食べ終わった後、マイタン(お会計)する際に、この紙を渡すスタイルだ。
 
ここは、大きな円卓を囲んで色々な点心をシェアするのが楽しい。

ここは、できれば家族や友人などたくさんの人といきたいお店である。
色々な種類の点心を前に、きっとおしゃべりに花が咲くに違いない。
 

 

香港には有名なレストランが数多く存在しどこも観光客でいっぱいだ。
で、その中からお店を選ぶとなるとこれまた至難の業だ。

どうしても ここがいい、あそこがいい、と迷ってしまう。

しかし、美味しさや店の雰囲気・値段や、一緒に行く相手などでどうしてもひとつに決めなければならない。 

そこで、私ならば お客様の中に女性がいる場合は大抵ここを選んでいる。

  

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 九龍酒店の2Fにある龍逸軒(ルーンヤッヒン)だ。

あまり、ガイドブックに載っていないが、ペニンシュラ酒店の隣の九龍酒店にあり、ロケーションも良い。

超高級ホテルほど高くもなく、味は素晴らしい。
 

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ここはお客様をお連れすると、自然に『あ、美味しい』と言ってもらえる事が多い。

そして、私がお客様の中に女性がいる場合と限定したには訳がある。

点心を堪能した後に、マンゴープリンを是非食してもらいたい。 

この店のマンゴープリンは、甘味、酸味、果肉、そしてムチっとした食感、
最高に美味しい。
 
 

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香港では多くの人々が外食をするので、レストランへは、あらかじめ予約をしないとなかなか席が取れなくて往生することになる。だから、あらかじめ 予約していくのが無難だ。行きたいお店が決まったら、電話して名前と時間と人数を伝えてみよう。いくら英語が苦手といっても、これだけならきっと伝えられるはずだ。電話が苦手なら観光ついでに 先にお店に直接行って雰囲気をみて予約したっていい。どんな簡単な事でもいいから現地の人と直接会話してみて 今、実際に海外に居る事を実感してみよう。自分で予約をいれたレストランで食べる食事は、いつもより美味しく感じられるかもしれない。
 
 
もちろん、他にも もっともっと美味しい飲茶を楽しめる店は香港には数多く存在する。

最後にとっておきの飲茶の店をひとつ御紹介しよう。 
 
 
 
 
その名は楽茶軒。 
 
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飲茶に行くと点心も気になるんですが、やはりお茶がメイン。 

先ず席に着いたら、どのお茶を頼まれますか?と聞かれる。 

 
通を気取って 香港でよく飲まれる油をとってくれる
ポーレイ茶(普洱茶 プーアール) 日本で人気のあるウーロン茶。
それとも、花の香りがついたジャスミンティ 刺激が少ない優しい
味わいのソウメイ茶 色々なお茶の種類がある。 
 
 
 

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 (ガラスの容器の中で花開く 花茶

 
 
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 (菊花茶 と ローズティ)

 
 
そう、飲茶で本当にお茶をメインで楽しみたい方をお連れするにはここは最適なお茶屋さんである。

香港島にある香港公園、香港の雑踏から抜け出したこの公園の中にある楽茶軒を是非お勧めしたい。

色々な種類のお茶があり、逆に点心は種類は少ないもののすべて手作りで、一切肉類を使わない精進料理。

ダイエットにいそしむ女性にも人気で、香港公園を散歩して、ここでお茶を楽しむ。 
お客は茶道に興味を持つセレブ風の西洋人も多い。

ガヤガヤとうるさい店とは対照的に落ち着いてお茶を楽しむ事ができる数少ない名店だ。 

 

f:id:hongkong-blackguide:20130927172751j:plain(チャシューの代わりに美味しい野菜の餡 が)

 

f:id:hongkong-blackguide:20130927172759j:plain(上品な飲茶を楽しむ事ができる) 

 
 
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(日本大好きな李さん 日本名は徳川桜さん)
 
 
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(名物社長の葉栄枝さん)
 
 気分をリラックスさせるには最適で、こんな香港もあったのかと思える。 
 

これから香港においでになる皆さんにも是非 飲茶で香港の素敵な時間を過ごして頂きたい。